窓の外では雪が降っていた。 野田は風船を膨らましおわると私に手渡し、外に出て行った。 「手袋持ってる?」 私が聞くと野田は首を横に振った。 私はひとつ溜息をついてポケットから赤い毛糸の手袋を取り出し野田に手渡した。 「使えよ」 「嫌だ」 「使えっ…
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